米中を中心とした貿易摩擦激化への懸念が影響して、小動きで上値の重い展開が続いています。
中国は21日、トランプ米大統領による最新の関税警告が実体化した場合は反撃するとあらためて表明しました。
インドも欧州連合(EU)に続いて米国製品への報復関税を発動するようです。
まだ貿易戦争への動きに大きな発展がなければこの状況が続くかもしれません。
それでは本日の相場解説です。
本日はドル円とユーロドルを見ていきます。
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目次
2018.6.22 相場解説動画
- ドル円は112円台にしっかり乗せてくるか、下落して109円台を割るかが分かれ目。
- ユーロドルはサポートの1.15台を保てるかどうか。
ドル円のチャート分析
日足チャートから
日足チャートでは週足トレンドラインのレジスタンスと下から伸びてくるトレンドラインがサポートになっています。
このどちらかを抜けるとトレンドが出る可能性がありますが、基本的に下落方向に関しては抜けてもすぐ下がるかどうかはわからず、レンジになって上昇ということもあり得ます。
もちろん下に抜けてどんどん下がる可能性もありますが、レンジになるようであればトレンドラインを抜けても下がりはしないのと、個人的には上昇の可能性を見ているので下に抜けてすぐ売るという展開は考えていません。
もし下落して109円を割ってきたら売りも検討していきたいですが、現状は買い優勢で見ています。
4時間足でもレンジか
次に4時間足チャートです。
4時間足チャートの傾向としては安値は切りあがってきていますが、高値の位置は大して変わらないという状況ですのでレンジの可能性を見ています。
下落するのであればもっと素直に下がるかなと見ていましたが、ダブルトップとなって下げた高値まで戻るということは強い状況も考えられるので、大きな流れは買いで今のところ見ています。
ただこの4時間足のダウが明確に崩れて109円台を割ってしまうと107円辺りまでの下落は検討していけるかもしれません。
それはそれで200pips近くの売り幅を狙えると見ていますので、チャンスあれば仕掛けていきたいと思います。
1時間足では大きな流れに上昇に戻るか
1時間足チャートです。
1時間足ではいったん下げたものの下落の期間は短期間で大きな値幅で下げたので戻る可能性を見ています。
弱ければそのまま下がってしまうかもしれませんが、現状は日足、4時間足でもレンジの可能性として見ているのでこのまま下げる方向では検討していません。
少なくとも白線を引いた辺りまでは戻ってから下落が始まらないと、このまま下げてもすぐに上昇へ戻る可能性が高いのではないかと見ています。
週末ということもありトレンド自体も強さはないのでレンジに回帰が一般的に起こりやすい状況かなと考えています。
短期でトレードできそうなパターンがでれば検討できるかもしれません。
ユーロドルのチャート分析
週足チャートから
週足では過去高値安値があるところで相場が止まってきています。
ドル円も節目に引っかかっているのでユーロドルがドル高になるようだと、ドル円も上昇方向に抜けていくかもしれませんが、目先のドル高は厳しいかもしれません。
ただパターンが出れば売りも検討したいので、時間足を落として見ていきたいと思います。
日足でここを維持するか
次に日足チャートです。
日足では今サポートされている1.15台が重要ポイントと見ています。
ここを維持できれば上昇方向に戻る可能性がありますが、維持できずに下に抜けてしまうと大きく下落していくかもしれません。
なので図のようにこの辺でレンジを作って下落となると強く下げていく可能性が出てきますが、レンジとならずに抜けるようだとサポートが強いのですぐに買い戻される可能性があります。
このままの勢いですぐに下に抜けるようなら様子見で、レンジを作って下落なら売りを検討したいです。
ドル円もそうですが、今のあたりでレンジを作る可能性があるのでじっくりチャンスを待つ形になるかもしれません。
4時間足以下で具体的なポイントを
次に4時間足チャートです。
4時間足では、基本的に日足の形状をより具体的に見ていきたいところです。
今のあたりでレンジを作るようなら下落の可能性で見ていけるので、より売りやすいポイントを4時間足で確認していきたいです。
個人的にはちょっと感覚的ですが、日足のMAも重要なポイントと見ていますので日足MAがレジスタンスとなりつつ1.15前半がサポートになるようなら抜けたら大きな下落もあるかもしれません。
ただレンジになってもちょっと下に突っ込んでまた上に戻してくるリスクはあるので、そのリスクを考えつつ最初のレンジブレイクではリスク低めでエントリーして、その後のパターンを待ってしっかり入れていくのがいいかもしれません。
もうしばらく様子見が続くかもしれません。
今日の心しておきたいこと
勝っているトレーダーも必ず試行錯誤して今があります。
そう簡単に誰もが勝てる世界ではありません。
去年までのビットコインのように、買いで持っていれば誰でも儲かるという相場はいつまでも続きません。
プロのトレーダーが入ってくると素人の資金を食って生きているので、
上がると思えば下がるし、下がると思えば上がるという動きをしてきます。
そういう経験をしてトレードで負けてどう修正したら勝つ側にいけるのかを考えます。
勝っているトレーダーは負ける心理と勝つ心理の両方を知っています。
勝つトレーダーの心理はどういうものなのか、考えてみましょう。
時間はかかるかもしれませんが、考え続けると答えが出てきます。
まとめ
ドル円は現状上昇継続の可能性と見ています。
- 112円台に乗せてこれれば上昇の可能性。
ユーロドルは1.15を維持できるかどうか。
- 1.15台を維持できれば上昇の可能性、そこを抜ければ下落の可能性。
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