ファンダメンタルズ分析とは|相場動向に影響する金融政策とはどのようなものか

ファンダメンタルズ分析とは各国の経済状況や、景気の動向などによって為替相場の動きがどうなるか判断することを言います。

それを判断する指標は数多くりますが、それぞれ違いがあり意味があります。

色々な情報を元に為替相場の動きを判断をしていくのでどのような指標があって、どのような影響があるのかを見ていきましょう。

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目次

ファンダメンタルズの重要ポイント

相場を動かす指標とは何か

為替の動きで一番よく反応するのは各国の金利です。

金利が上がるとその国の通貨は買われやすくなり、通貨高が起こります。

なぜ金利が上がると通貨高が起こるかというと、その通貨を保有することで得られる金利が増えるので、例えば金利が3%の通貨を保有すれば年利+3%の利息が付きます。

過去バブル期の日本も定期預金をしたときの利率が6%という時代がありました。

100万円預けたら年6万円の利息が付くという時代があったんですね。

多額の資金を預けて金利で生活するという人もいたくらいですが、やはり金利が上がるとそれだけ資金も増えるのでみんな購入したくなるわけです。

そのため各国の政策金利と、それに繋がるような重要人物の発言、または指標発表には注意しておきたいです。

それについてはブルームバーグなど、大手の経済ニュースを発信しているニュースサイトを日々チェックしておくと流れがわかりやすくていいです。

ブルームバーグHP

金利の動向に関連するファンダメンタルズとは

・各国政策金利

上でも書きましたが、政策金利の発表は直接的に大きく為替相場を動かす材料になります。

基本的に金利の高い国の通貨は買われるので金利が上がれば価格が上がりやすいです。

そのため経済指標がいつ発表されるのかは毎日チェックして、特に政策金利は今月何日にあるのかは確認しておきたいですね。

・米雇用統計

金利の発表は直接的に相場の上昇や下落に大きく影響しますので注目しておきたいですが、それに関連する経済指標で、より短期的に強烈に動くのは米雇用統計です。

米雇用統計はアメリカの雇用情勢を示す統計で、金融政策を決定していくうえで重要視しているのが物価と雇用です。

この2つを見て判断しているので、そのうちの雇用に大きく影響する米雇用統計は重要な指標といえます。

ご存知の方も多いと思いますが、毎月第一金曜日に発表されて前月と比較して雇用者数がどれだけ増減したかを発表しています。

これが想定されている数字より良ければドル高に振れやすいですし、そうでなければドル安に流れていきます。

・重要人物の発言

重要人物の発言は今後の経済情勢を動かす指針になりえる場合があるので、時々の発表には注目しておくといいです。

FRB議長や、ECB議長、日銀総裁の会見は政策金利の後に行われるのでその時の金利政策に変動がなくても、今後の金利変動に関わる発言が出ることもあります。

また各国大統領、首相の発言も金融政策に影響を及ぼすことがありますので確認しておきたいです。

その時々の影響力の大きいキーパーソンは異なるので、誰の発言が重要なのかはニュースを逐一チェックして把握しておきたいです。

・各国GDP成長率

GDPは国内総生産のことで、その国の中で作られたモノやサービスの総生産の総額を表したものです。

その国の経済規模がわかる指標で、4半期に1回発表されます。

成長率なので、前回に対して何%の成長があったのかを表していて、想定よりも大きな成長が見られれば景気の良さを表すので金利上昇の可能性があり、その国の通貨が買われやすいとなります。

・各国消費者物価指数

その国の物価が前月に比べてどれくらい上昇したのか、または下降したのかがわかる指標で、その数字からインフレ傾向にあるのか、デフレ傾向にあるのかがわかる指標です。

消費者物価指数が上がる=モノの価値が上がり、お金の価値が下がっている=インフレ傾向
消費者物価指数が下がる=モノの価値が下がり、お金の価値が上がっている=デフレ傾向

となります。

インフレ傾向になると金利を上げようとする動きが出てくるので、その国の通貨が買われる可能性が高まります。

ファンダメンタルズをトレードに活かすには

ファンダメンタルズ 国会
基本的にデイトレードなどに経済指標を利用するというのはリスクが高いと言われます。

どちらに動くかわからない状態でトレードをすることになるので、ギャンブル要素が高いためです。

経済指標が発表されてからでは機関投資家などの方が私たちのような個人トレーダーよりも情報が早く、それに反応して資金を相場に投下し終わって相場が動いた後になるため、利益につなげていくのは普通に考えるとかなり困難です。

ですので、一般的にファンダメンタルズは中長期の方向性を判断するものとして利用されます。

例えばアメリカの景気が上昇する傾向が見られれば、物価上昇や雇用促進が考えられるので金利が上がる可能性が出てきます。

そのためにその国の通貨が買われやすい傾向が出てきます。

そのような傾向を重要指標や重要人物の発言から読み取っていくのがファンダメンタルズ分析の利用の仕方になります。

まとめ

その人のトレードのスタンスにもよりますが、ファンダメンタルズ分析をメインにしてトレードをすること自体は全く問題ありません。

僕は事実として相場を動かすのはファンダメンタルズだと思っていますが、それも含めてテクニカルが相場の方向を判断してくれると見ています。

テクニカル分析は相場が動いた後を見て判断していくものなので、機関投資家と同じレベルで情報が届いて、その情報を処理できない以上は個人トレーダーにはテクニカル分析の方が合っていると考えています。

ただ、これも一つの考え方なので、自分に合ったトレードのやり方を見つけて利益が出てさえいれば問題ありません。

ファンダメンタルズ分析で勝っているトレーダーもいますので、そちらに興味があれば突き詰めていくのもいいでしょう。

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