ビットコインの価格差はなぜ生まれるのか?|価格差の理由とそこで利益を出せる理由

暗号通貨、仮想通貨と言えば代表格のビットコインですが、ビットコインは実は取引業者や国によって価格が異なります。

これは知っている人は情報収集して利益に変えたりもしていますが、知らない人は知りません。

なぜ価格差が生まれるのか?

情報収集している人はどのように利益を生んでいるのか?

等について書いていきます。

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目次

ビットコインの価格差について

なぜ価格差が生まれるのか?

法定通貨の価値

まず法定通貨の場合は価格差がありません。

法定通貨とは国が発行する貨幣のことです。

なぜ価格差がないかというと国という中央集権があり、例えば日本円の1円は全国どこに行っても1円に変わりありません。

これに違いがあり、北海道では1円は1円なのに沖縄にいくと1円が2円であったりするとおかしなことになります。

スーパーで野菜などを買うくらいなら、モノによってはあり得る価値の差ですが、北海道では100万円の車が沖縄なら200万円などになると、みんな北海道で買い物をしてみんな沖縄で売りたいとなるので単純に経済バランスが崩れます。

こういうようなことがないように、法定通貨の価値は一律になっています。

暗号通貨の価値

ですが、暗号通貨のビットコインは取引所や国によって価値が異なります。

何故異なるかというと、法定通貨のように価値を担保する中央集権がありません。

中央集権がないとどうなるかというと、それを取引できる小さい規模のそれぞれの中央集権内で価値が決まります。

それが取引所ということですね。

モノの価値は需要と供給によって決まるので、
・Aという取引所ではビットコインの需要が高く供給が低い
・Bという取引所ではビットコインの需要が低く供給が高い

ということがあり得ます。

そうすると、Aの取引所ではビットコインの価格が100万円ですが、Bという取引所ではビットコインの価格が70万円であるという可能性もあります。

そのため法定通貨とは違って、ビットコインなどの暗号通貨には価格差が存在します。

暗号通貨の価格に大きな違いがないのはなぜ?

ではその考え方でいくと、なぜAの取引所では100万円でBの取引所では70万円になっていないの?

という疑問が出てきます。

これは簡単な原理で既にこれまでの内容でほぼ答えを書いていますが、この価格差を知ったらみんながどうするかというと、Bの取引所である70万円のビットコインを買い、Aの取引所で100万円でビットコインを売ります。

そうするとほぼリスクなくビットコイン30万円分の利益がいただけます。

これを繰り返していくと需要と供給のバランスが整ってくるのであまり価格差が無くなってきます。

これをアービトラージ(裁定取引)と言います。

アービトラージとは

アービトラージの仕組み

アービトラージとは同じ価値を持つ商品の価格差が生じた際に、高い方を売って安い方を買います。

その後に両者の価格差が縮まったときに決済をすることを言います。

より具体的には、AとBの取引所の両方に資金を入れておいて、それぞれの取引所で現金とビットコインの両方を保有します。

大体1ビットコイン=100万円前後の価格であるときに、Aのビットコインが95万円の時に買い、Bの取引所が105万円の時に売ります。

そしてまた100万円前後の価格に戻ったときに決済すると、Aの取引所で5万円の利益、Bの取引所でも5万円の利益でトータル10万円の利益となります。

これが価格が変動して仮に1ビットコイン=110万円になったとしても、Aの取引所で95万円で買ったものが15万円の利益、Bの取引所で105万円で売ったものが5万円の損失で、トータル10万円の利益となります。

そのためアービトラージで利益を得るために重要なのは、価格差が大きく生まれて、そのタイミングで取引できるかどうかが重要になります。

アービトラージは注文の早さが大事

Aの取引所、Bの取引所というように複数の業者に資金を預けて、そこで現金とビットコインを保有するというのが暗号通貨のアービトラージのやり方です。

価格差が大きく長く開いていたら、Aの取引所でビットコインを70万円で買って、Bの取引所にビットコインを送金して100万円で決済して現金に戻すというのも可能ですが、この価格差はすぐに元に戻ります。

またビットコインの送金にはかなり時間がかかることがあるので、気づいたら価格変動が大きく発生していて大損するリスクがあります。

それらを避けるには、上記のやり方でアービトラージの自動売買システムを持って運用するのが今の主流になっています。

海外の取引所は価格差が大きい?

その国にもよりますが、日本のビットコインの価格が90万円くらいの時にジンバブエでは150万円の値段をつけていました。

これを発見したときに多少時差があっても送金さえできたらアービトラージが成り立つんじゃないかと考えましたが、法律上ほぼ不可能で諦めました。

これも結局みんなが出来るならそもそも価格差がこんな大きいわけはないので、その時点で出来ないとなります。

海外だから価格差が大きいというのは正確ではなく、取引がなかなか成立できない環境なので価格差が大きいということですね。

まとめ


ビットコインの価格差が生まれるのは以上のような理由からです。

そしてその価格差を利用して利益を得る人たちがいると、その価格差が縮まってくるという仕組みですね。

中央集権型ではないビットコインの価格が似通ってくるのはそういう理由です。

アービトラージは過去ほどではないですが、暗号通貨なら今でも通用するロジックなのでプログラムが出来る人はぜひトライしてみてください。

最後に、この記事が有益だと感じたら、
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