ビットコインとは仮想通貨の中で一番最初に生まれたコインです。
インターネット上で使用できる通貨で法定通貨とは異なる、通貨としての機能を持つコインです。
電子マネーと同じように言われることがありますが、電子マネーは法定通貨を基準としたもので特定の企業やサービスの範囲での利用になります。
それに対してビットコインは、日本円や米ドル等の法定通貨と同様の新たな通貨で特定の国や地域に限定されない世界共通の通貨です。
通常の通貨は銀行口座などを開設し管理することができますが、ビットコインを管理するための銀行のような中央管理組織はありません。
ビットコインの管理は、P2Pと呼ばれるシステム上でプログラムを介して行われています。
それではビットコインがどのようにして出来てきたのか。
まずはビットコインの歴史について記載していきます。
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目次
ビットコインの歴史
ビットコインの誕生
ビットコインはサトシ・ナカモトという個人、または団体が暗号学者のアダム・バックへ論文を送ったのが始まりと言われています。
その当時、アダム・バックはインターネット上で利用できる通貨を作るための案をグループで出し合っていた当時で、サトシ・ナカモトという匿名人物からのメールは無視したそうです。
しかし、それでもあきらめずにアダム・バック他、大勢の仲間が所属するメーリングリストにもその論文を流し、P2Pファウンデーションにも論文をアップしてついにハル・フィニーというプログラマーの目に止まります。
そして2人で共同開発を始め、2009年前半にはビットコインが誕生します。
ここで暗号法に基づいた仮想通貨、「暗号通貨」という言葉が誕生します。
ビットコインの歩み
ここでは大きな出来事について簡単に触れていきます。
2010年にはアメリカ、フロリダ州のプログラマーが1万ビットコインで2枚のピザを購入し、これが初めての商取引と言われています。
これが世にいうビットコイン・ピザデーと言われています。
2011年TIME誌に取り上げられることで、1ビットコインが90円から1500円まで高騰します。
大手メディアに取り上げられたのはこれが初めてです。
2012年後半からのキプロス金融危機ではビットコインの価格が高騰し、2013年には4600円まで高騰します。
2013年11月、米国上院委員会の公聴会で、仮想通貨は合法的な金融サービスであるとされ、ビットコインの価値は120000円まで上昇しました。
2014年2月24日、マウントゴックス社の決済プログラムの欠陥により、3億5000万米ドル相当のビットコインがハッカーから盗難の被害に遭い、取引所が閉鎖されました。
2015年1月、Bitstampがハッキング被害を受けました。
マウントゴックス以来のハッキング被害で500万ドル相当が盗難にあいました。
2015年6月、アメリカニューヨーク州でビットコイン事業を免許制とする「BitLicense」が発表されました。
免許の取得費が5,000ドルという高額なものであったためビットコインの関連事業のほとんどがニューヨークから撤退しました。
2016年3月、DMMがビットコイン決済を開始しました。
日本国内で大企業のビットコイン決済はこれが初めてです。
2016年7月、2回目の採掘半減が行われました。
この時のビットコイン価格は66000円です。
2016年8月、世界最大の取引量があった香港の取引所bitfinexがハッキングに遭い、これまでで最高額となる約6300万ドルが盗難被害にあいました。
この後にビットコイン価格は急落します。
2017年3月、これまでの史上最高価格を越えて、1BTC=145000円を付けました。
2017年8月、ビットコインが分裂してビットコインキャッシュが誕生しました。
この時の価格は1BTC=476000円です。
2017年12月、史上最高値の1BTC=211万円を記録します。
これ以降はシカゴ先物取引所など、プロの先物トレーダーがビットコイン市場へ参入により、大きく価格を落とすことになります。
サトシ・ナカモトの正体は?
これまでサトシ・ナカモトの正体は不明とされ、団体なのか個人なのかもわからないままでした。
ビットコインを始めとする仮想通貨の土台となるブロックチェーンの技術自体が非中央集権型のシステムであるため、サトシ・ナカモトというビットコインの中央集権的な存在は表に出るのを嫌ったのかもしれません。
そのため現在も正体不明とされていますが、実は既に米国土安全保障省と米国家安全保障局は正体を掴んでいると言われています。
サトシ・ナカモトのメールから文体の特徴をあぶりだし、プリズムと呼ばれる大規模監視プログラムで本人を特定しているそうです。
これを使えば何兆ものメールを分析して指紋で特定するように個人を割り出すことができるというシステムで、それを使って正体を割り出すのに1か月もかからなかったそうです。
生きている間に世間に正体が明らかとなるのは難しいかもしれませんが、個人であるならばサトシ・ナカモトの死後に時間が経過すれば一般に知らされる日が来るのかもしれません。
ビットコインの特徴
世間では仮想通貨という言葉がよく使用されますが、ビットコインは暗号を入力して送金するので「暗号通貨」という表現がより正しいと考えています。
その暗号通貨の先駆け、ビットコインにはどのような特徴があるのでしょうか。
ビットコインのメリット
1、まずはお金として利用できることです。
円やドルのように、その国に依存した通貨という形ではなく世界共通の国際通貨として利用できるので非常に便利です。
2012年のキプロスショックなどに見られるように、特に自国の通貨価値がなくなる可能性がある国の人たちは暗号通貨の方が安心という面もあり、保有したがる人もいるようです。
実際にその国で使えるのかという疑問もありますが、国が破綻して銀行に預けている資産がただの紙切れになるよりはいいということですね。
またボラティリティが高いので一瞬で価値が大きく変わる不安定な部分もありますが、店舗決済できるところも増えてきており、貨幣としての価値や地位がより確立されてきていることもビットコインのメリットです。
2、送金手数料が安い、または無料であることが大きなメリットです。
海外に銀行送金することに比べても中間管理する手間がないことから送金手数料は圧倒的に安いですし、仕事や留学等で国外で暮らす親族に送金するのにも活躍します。
ビットコインのデメリット
メリットとは反対にデメリットも多くあります。
1、まずは価格の変動が大きいこと。
メリットのところでも書きましたが、価格変動(ボラティリティ)が大きいと決済するほうも決済されるほうも価値を確保しづらいことから、使いたがらないという側面があります。
昨日は1BTCで買えたものが今日は1.5BTCじゃないと買えないとか、1BTCで売れるはずのものが0.5BTCまで価値が下がっているとかだと、買う側と売る側のどちらかが大きく利益を得る分、反対側の損失が大きくなるので使いづらいというところです。
2、機能的に劣っている点もデメリットです。
暗号通貨として世に知られた当初は画期的な通貨として優れた面が多くありましたが、その他の暗号通貨が生まれてきたことによってビットコインよりも高機能な暗号通貨が多くあります。
スケーラビリティ問題もその1つですが、1ブロックに1MBしか書き込みできないためトランザクションの処理が1秒間に6,7回と言われており、多くのトランザクションを処理するスピードが遅く送金の遅延を招いています。
送金時の手数料を増やすことしかユーザー側では出来ることがないため、根本的な解決はまだ時間がかかるかもしれません。
ブランド力もあり暗号通貨の中では取引量が1番多いので利用はされやすいですが、ビットコイン以外の高機能な通貨を利用したほうがいいという判断を多くの人が出来る状況になったときにビットコインはどうなるのか、不安な面はあります。
ビットコインのまとめ
最初に生まれた暗号通貨であるため、歴史は長いですがやはり問題点も多くなかなかそれを解決するには至っていない状況です。
とはいえ、いいものはどんどん生まれてきますし、それを上回るような機能を常に持たせることは不可能でしょう。
やはりビットコインの強みはみんな知っているというブランド力で、先物市場にもいち早く取り入れられたことです。
プロのトレーダーが参入することによりボラティリティは低くなるのではと想定しており、そうなると投機的な動きはなくなっていくかもしれませんが、投資信託のようなより一般的に誰でも触れるようなものに商品化される可能性があります。
そうなればよりビットコインの地位は確立されていくのではないでしょうか。
ボラティリティが低くなれば決済に使われることも増えるでしょうから、より貨幣に近い形になるのかもしれません。
今後の動向に注目したいです。
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