負け組が勝てるようになったのはなぜか?|勝ち組になるためのコツは1点突破!!

初心者がトレードを始めて最初はビギナーズラックで勝つこともありますが、次第に負けこんで資金を飛ばすなどということがよくあります。

飛ばさないまでもトレードで負けてしまうのはなぜか?

トレードで負けてチャートを見るのが嫌になってしまう・・・

そこからどう復活していけばいいのか?

実体験をもとに書いていきます。

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目次

【動画】トレードで勝つために1点突破を勧める理由

負けトレーダーから勝てるようになるまで

ビギナーズラックで勝っていた時代

僕が最初にトレードをやり始めたのは2005年の夏でした。

当時はFXもブームが来ていて、テクニカル的にもいい土台があって為替相場自体もどんどん上昇していたころでした。

そのころ自分でビジネスをしていたんですが、ビジネスの師匠がいて、その方からFXを勉強したほうがいいという話をもらって、地元でFXが出来るところを探していました。

僕の住んでいたところから車で片道1時間半かかるところでちょっと遠かったんですが、たまたまFX会社があり、そこにほぼ毎日通って今どういう風に相場を見ているのか教えてもらいながら始めることにしました。

そうすると、
クロス円を買おうものならすぐ上がる
ちょっと下がっても持っておけばすぐ上がる

時代も良かったので、とりあえず何も考えずに買いで保有することをしていました。

レバレッジが何なのかも話を聞いても、何故そんなことが成り立つのかよくわからず、よくいる初心者と同じでただ聞いた感じのままドル円やポンド円を買っていました。

そしてある程度利益が出たら決済して、また気が向いたところで買って保有するという、本当に何も考えないトレードで利益が出ていたんです。

それを繰り返していくうちにスキャルピングのようにいつの間にかなっていて、それでも1週間で10万円が20万円くらいに増えて、これは楽勝だなと思っていました。

ビギナーズラックが終わり勝てなくなる

資金管理のことなんぞはさっぱりわからず、その当時資金に対してどれくらいのリスクでトレードをしていたのかもう覚えていませんが、とりあえず短期間で資金が2倍になったのでこれは楽勝だなと思いました。

それで資金を更に投入して200万円でトレードを再開しました。

そしたら見事に資金を減らしていって確か1週間くらいで10万円くらいにまで減らしました。

よくある話の1つですね。

まだ金額的には軽いほうではないでしょうか。

それで悔しくなって資金を50万円にしてから仕切り直しました。

とりあえずスキャルピングはダメだなと。

疲れる上にPCの前に貼り付けないし、しかもスプレッドも広いのでこれは勝てないなと思って、結局またスキャルピングをしていました。

「トレードをしたら資金が増えるイメージ」が強すぎたんですね。

結果やれば負けるの繰り返しでやはり50万円も10万円以下くらいまでに減らしていました。

勝っているトレーダーに教わる

それでもほぼ毎日FX会社に通っていたある日に「営業マンとして就職しませんか?」とお誘いをいただきました。

僕は、「これで裏技的なのとか教えてもらえる!」
と思って喜んで入社しました。

ところが実際に入社してみると、僕の同い年の上司は感覚的なトレードで稼いでいて、どうやって相場を見ていたのか話を聞いてもさっぱりわかりません。

「これは上がりそうだから買った」
とか、
「この感じだと下がるかも」
みたいな感じで本当にさっぱりです。

どうしたものか・・・と考えあぐねていたら、その会社の隣に住んでいた人がトレードで利益を出しているという話を聞いて、その方の家に営業に行く体でトレードを教えてもらいました。

その時に教えられたやり方が、
「高値を越えたら買い、安値を抜けたら売り」
という凄くシンプルなやり方です。

僕からすると、出来るだけ安いところで買いたいと思っていたので、
「下がったときに買った方が良くないですか?」
という質問をしました。

するとその方は新聞を取り出してきて、
「株価を見てみるとわかるけど、チャートを見なくても前日の高値を見てそれを越えたらこんなに上がっていくんだよ、高値を越えたらみんな買いだすからもっと上がるんだよ」
という返答でした。

当時理解が出来なかったですが、とりあえず勝っている人の言うことだし、このまま自分の思うようにやっても勝てないし、教わった通りにやってみよう、ということでその通りにやってみました。

誰かに見られているように天底を掴む


これで勝てるようになる!

と思ってワクワクしながら教えられた通り高値を越えて買いをやってみると、ほぼ天井を掴んで負ける、反対に安値を抜けて売りをしたら底を掴んで負ける

ということでした。

どの時間足の高値や安値ブレイクでトレードをしていけばいいのかわからず、チャート分析もそこまでできたわけではなく、トレンドはいつまでも続くわけでもなく、心理的にも不安定になるなど様々な要因から高値安値ブレイクのエントリーでは勝つことが出来ませんでした。

そしてそれでも勝てないとなって損切りの設定をするのが良くない、初心に戻り損切りを設定せずに買いで保有するというやり方でやった結果、その年の12月に暴落したときに資金を飛ばしました。

トレードをしたくなくなる

どうやっても負ける・・・

僕はトレードに向いていないんだろうな・・・

その時は常にこんなことを考えていました。

実際に僕はどう頑張ってもトレードで勝てないのに、同い年の上司はトレードで勝っている。

その上司は感覚的なトレードばかりで勝っているし、やはりそういうセンスが必要なんだろうな・・・と思うようになりました。

それでトレードを止めようと思ったんですが、職場がFX会社で営業マンをやっていたので、相場を見たくありませんでしたがお客さんと話をしないといけないので見ないわけにもいかず、強制的にトレードを続けることになりました。

それでもやはり気持ちがなかなか前に向かず時間がかかったのを覚えています。

勝てるようになったきっかけ

そんな負けを経験して思ったことが、天井や底を掴むなら天井や底からトレードが出来たら・・・と考えました。

その時に今でも活躍しているトレードを教えてくれる師匠がいて、当時ダウ理論さえ知らなった僕がその方から基本的なことを学び、チャートパターンも勉強していたので、

「ヘッドアンドショルダーをまずは過去相場で検証してみよう」

というところから始めました。

そして過去検証をしてみるとそのパターンでは勝っているというのが確認でき、資金がなかったため30万円を借り、再スタートしました。

今から思えば、「30万円」ですが、当時は「命金の30万円」という感じで負けてはならないというプレッシャーと戦いながらでした。

そのため勝てるところできっちり勝負しようということで、ヘッドアンドショルダーだけに絞ってトレードをするようにしました。

そうすると、トレード回数はかなり減りましたが少なくとも負けることはなくなり、徐々にではありましたが資金を増やすことが出来るようになっていきました。

トレードで勝つために理解しておくこと

トレードが向いているか向いていないかで言うと、そもそも人間自体がトレードに向いていません。

ご存知の方も多いと思いますが「プロスペクト理論」というものがあり、トレードの話だけではなく人間は本能的に利益確定は早くしたがりますが、損失は被りたくない生き物であるという話です。

例えば以下、A,Bの組み合わせとC,Dの組み合わせをそれぞれ選んでトータルで利益を出すという場合、
Aの案件に投資すれば200万円がもらえる確率100%
Bの案件に投資すれば300万円がもらえる確率80%

この場合どちらを選ぶかというと、Aを選ぶ人がほとんどだと思います。
利益を逃したくないですよね。

次に
Cの案件に投資すれば100万円損する確率100%
Dの案件に投資すれば130万円損する確率80%

どちらか選ばないといけない場合、Bを選択する人がほとんどではないでしょうか?

Aを選択して200万円の利益を出していればDを選択して130万円損失を出しても70万円の利益です。
そしてあわよくば20%の確率で損失を回避できます。

ですが、期待値で考えると上の場合は
Aは200万円×100%=200万円
Bの場合は300万円×80%=240万円
とBの方が利益が大きいことがわかります。

下の場合も同じように
Cは100万円×100%=100万円
Dは130万円×80%=104万円

ということで、Cの方が損失が小さいことがわかります。

人間は目先の利益を確定し、損失は出来るだけ被らないという本能が働くように出来ています。

これがプロスペクト理論です。

プロスペクト理論が投資心理のすべてではないですが、人間は損切りをしない生き物なので、普通の人は感覚的にトレードをしても利益を出し続けられないということになります。

僕の上司だった人は特殊な人ということですね、確かにそんな感じでした。

トレードの塾をやっていても思いますが、1万人以上の方と関わってきてほぼ感覚的に利益を出し続けている人はごく少数で片手で数えられるほどです。

なので、人間がトレードで勝つためにはしっかりとした規律が必要になります。

そうでなければ利益を伸ばせられる場面で伸ばせないし、損切りもできないということになります。

トレードで結果を出すためのポイント

1点突破すること

人間はあんまりいろんな物事を深く追求できるように出来ていません。

企業とかがそうであるように、多くのことで結果を出すためには大人数必要になります。

1人でこなせることには限界があるので、トレードもそうですが、まずは1つのパターンに絞ることです。

1つのパターンで結果が出せるようになったら、その過程を他のパターンにも当てはめていけば結果が出やすいですが、結果が出ていないまま複数のパターンをやっても結果が出ないままです。

まずは成功の過程を作るために1点突破すること。

複数取り組んだ方が早いと考えている人が多いですが、実は1点突破の方が成功の近道です。

まとめ

トレードで負けて資金を飛ばす、チャートも見たくなくなるなどは誰しもが通る道です。

そこで諦めてしまう人が多いんですが、とても勿体ないんですね。

そこは成功の過程なので。

なのでそこで諦めずにやり通す人が結果を出すための第1段階と思っておきましょう。

何事もそうですが、継続せずして成り立つものはありません。

落ち込むことは何度もありますが、諦めずにやり続けましょう。

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