先日のドラギ総裁の発言から欧州系通貨の売りが強く入ってきました。
世界経済的には減速気味に動いていて、アメリカの動向にも注目しておきたいところです。
本日の米雇用統計の数字によって今後の動向が決まる可能性もあるので要チェックになります。
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目次
【動画】2019年3月8日の米雇用統計と現在の相場解説
米雇用統計と現在の相場
昨日のドラギ総裁の発言から
2019年3月8日の22時30分から行われたドラギECB総裁の記者会見で、以下のような発言がありました。
・年内利上げを断念する
・追加緩和をする
・EUの成長率・インフレ率見込みを大幅引き下げ
これを受けて欧州通貨売りが進んでおり、今以上にまだ進む可能性もあります。
それぞれ見ていきます。
年内利上げの断念について
まず年内利上げの断念についてですが、利下げに移行するということではないですが、経済状況が思わしくないので利上げをするのはよろしくないということですね。
利上げをするということは、消費が滞ります。
例えば金利が高いと銀行からの融資も受けづらいですし、家や車などの高額な買い物はローンになる場合が多いので、その時に金利が高いと消費者は買いたがりません。
そのため利上げは出来ないということですね。
追加緩和について
次に追加緩和についてですが、これは金融緩和政策を更に追加して行うということです。
金融緩和政策については以下記事をご覧ください。
要するにお金を市場にばらまく政策ということですが、単純に消費を促すためです。
市場へのお金の流通量が増えると、モノが買われるので物価が上がり、物価が上がると企業の業績が良くないので社員の給料が上がります。
それによって更に消費が促されるという循環を起こすための政策ですね。
これを継続するということです。
EUの成長率・インフレ率見込みを大幅引き下げについて
こちらは景気が思ったより良い状態ではなく、経済が成長していない。
そのためモノが買われていないので物価が上がらずインフレ率も低いということですね。
経済状況が予想より良くないことを表しています。
今日の雇用統計について
22時30分に発表される米雇用統計ですが、先月は雇用者数30.4万人で今月の予想は18万人になっています。
パウエルFRB議長は最近の発言で、
「世界経済の見通しは良くないが、アメリカ経済の見通しは悪くない」
というようなことを言っており、市場の様子を見ながら必要な措置をとるスタンスを取っています。
予想でも数字がかなり減っている状況ですが、今日の発表で欧州も微妙な状況となっているためアメリカも悪い数字が出るようだと、
世界的な不況の流れが為替に影響を与えるかもしれません。
テクニカル的にはドル高の状況
ドル円 日足
ユーロドル 週足
ドルフラン 週足
ドル円は上昇のダウを継続中で、111円台を守れるようならアップトレンド継続
ユーロドルは節目となっていた辺りを下に割ってきた可能性
ドルフランは高値圏トライで上に超えるかどうか
という動きを見せています。
動画ではしゃべりましたが、他のドルストレートも全体的にドル高のスタンスですので、
それを維持できるようなら基本ドル買いで見ていきたいです。
ただ、トレンドが強く出来るときは
「ドルが買われれば円が売られる」
「ドルが売られれば円が買われる」
という動きになります。
今の相場はドルも円も買われている状況で、ドル円がハッキリした動きが出ていないところです。
それが今日の米雇用統計でどちらかに触れる動きが出るようなら、今後の相場の動向を示す状態となるかもしれません。
そのため、今日の米雇用統計は注目しておきたいです。
基本的には予想値の18万人に対して、どういう数字が出るかを見ておきたいですね。
合わせて読んでおきたい記事
金融緩和政策についての記事
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