イギリス下院のバーコウ議長の発言により、メイ首相のEU離脱案の議会採決が行われるのか怪しくなっています。
そうなった流れと、ブレグジットに関する問題点や現状のメイ首相の立場について記載していきます。
詳細記事の前に応援クリックお願いします!^^
↓↓↓
にほんブログ村
スポンサーリンク
目次
【動画】イギリスのEU離脱、ブレグジット案の採決は行われるのか!?ポンド相場予想
ブレグジットの採決は行われるのか?
ブレグジットに至った流れ
こちらについては以下のブログでも記載しましたので、そちらもぜひご覧ください。
ポイントとしては、
・リーマンショックの余波で起こった欧州債務危機の尻拭い
・イギリスへの大量移民の受け入れ
です。
リーマンショックから派生して起こった欧州債務危機でEUが窮地に立たされましたが、イギリス経済自体はそんなに問題がある状態ではありませんでした。
またイギリスへの大量移民の受け入れは、要は社会保障なども移民へしていかなければいけないとなると、元いた国民に対しての社会保障が薄くなること、
そして仕事を移民に奪われるような事態にもなったことなどから国民の不満が爆発して、
イギリスがEUを離脱するかどうかの国民投票が行われるに至りました。
国民投票の結果、EUを離脱することが決まったということですね。
ただし、大きな問題点として北アイルランド問題があります。
これも以前のブログで解説した通りですが、北アイルランドはイギリスと地続きではないですが、地続きのアイルランド領ではなくイギリス領になります。
イギリスがEUを離脱するとなると北アイルランドも離脱することになり、これまでアイルランドと北アイルランドの間になかった国境での関税をどうするか?
というところで揉めているという状態です。
これは紛争などの歴史もあり、安易なルールで決定をしてしまうとそれはそれで不満が爆発する可能性があるため慎重に判断する必要がある問題です。
3月12日~14日のイギリス下院採決で決まったこと
3月12日にメイ首相が提示したEU離脱案がイギリス下院で可決されれば、3月29日に合意ある離脱。
否決されれば、14日に3月29日に合意なき離脱となるか、離脱時期の延期となるかを採決するという状況でした。
そこでメイ首相の離脱案が12日に否決され、
次に3月13日に合意なき離脱となるかの採決が行われましたが、これは大方の予想通り合意なき離脱はしないということで決まりました。
その翌日、3月14日に離脱時期を延期するかの議会採決がされて、離脱延期してEUと協議に入ることで決まりました。
ここでEU離脱の延期を求める議会採決でメイ首相の閣僚が反対票を投じていたことが分かり、
首相の求心力が低迷していることが伺えました。
その中にはバークレー離脱担当相も含まれていて、今後のEU離脱案が上手くまとまるのかどうか心配される声が上がっており、
3月21日から始まるEU首脳会議までにEU離脱案を議会で承認を得たいところでしたが、それに対する懸念が広がっていました。
イギリス下院のバーコウ議長の発言が物議を呼んだ
メイ首相が一段と厳しい立場に追い込まれる出来事が起こります。
3月19日にイギリス下院のバーコウ議長が
「EU離脱案をイギリスでの議会採決自体行わない」
というようなことを発言しました。
メイ首相のEU離脱案はすでに議会で2回否決されており、内容に変更がない限りは採決することは認められない、
というようなことです。
当たり前と言えば当たり前ですが、これに関連してクワテン離脱担当閣外相は、
「EU離脱案が議会の承認を得られなければ、EUに長期間の延期を求めるしかなくなるだろう」
と述べました。
事実、イギリスがどういう方向でEUから離脱するのかが全くまとまっていない状態なので、ここで離脱すると北アイルランド問題があり、経済が混乱する可能性が高いのでそれは避けたいということです。
なので、まとまるとなるとまだ時間がかかる可能性が高く、当初延期されれば6月末と言われていたEUからの離脱時期ですが、EU離脱は無期限延期となるかもしれません。
メイ首相もEUに対して延期の明確な理由を示す必要がありますが、何も見通しが立たないまま延期の交渉に入らなければならず、厳しい立場に追い込まれている状態です。
まとめ
現状としてはEU離脱案の議会採決は行われない模様です。
メイ首相の求心力はほぼないと言っても過言ではなく、新たな首相が立たない限りはEU離脱案に関する進展は厳しいかもしれません。
一時メイ首相が退陣するという噂も流れましたが、こうなってしまった以上は退陣するのも噂だけでは済まないかもしれないですね。
合わせて読みたい記事
ブレグジットについて
トレード手法の1つを公開
超初心者の僕がトレードで勝てるようになった経緯
コメントを残す