ボリンジャーバンドはジョン・ボリンジャーが1980年代に開発したテクニカル指標で、標準偏差という統計学で使われる考え方を元に、価格の大半がその中に収まるという考え方のもとに作られたものです。
ボリンジャーバンドがどういう考え方のもとに作られているのかを深堀りしながら、有効な使い方についても記載していきます。
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目次
【動画】FXで勝つためのボリンジャーバンドの正しい使い方|スクイーズとエクスパンション
【動画】【FX】圧倒的ボリンジャーバンド活用法
ボリンジャーバンドとは
標準偏差とは何か
ボリンジャーバンドの理論は統計学で成り立っています。
そのため、なかなか難しい部分もありますが、ざっくりでも理解していただければそれで大丈夫です。
ボリンジャーバンドを説明するにあたって、その中核を担う標準偏差というものを解説しないといけません。
これを理解しないとボリンジャーバンドが成り立たないので記載していきますね。
標準偏差とはどれくらいそのデータがばらついているのかを表す数値の1つで、
なじみの深いものとしては偏差値がわかりやすいと思います。
過去学校でテストを受けたことがあると思いますが、全員のテストの平均点を偏差値50として、それから良い点を取るほど偏差値が上がり、悪い点を取るほど偏差値が下がります。
例えばテストの点数がA君が30点、B君が40点、C君が50点、D君が60点、E君が70点としたときに5人の平均点数が(30+40+50+60+70)/5=50点となるので、C君が偏差値50となります。
上の例は5人で書きましたが、実際には日本全国の学力テストで偏差値を出すとなると百万人単位の人数になり、
人数が多ければ多いほど、以下のような正規分布という図が出来上がり、より信頼度の高いデータが取れます。
この正規分布の図では、真ん中が偏差値50で左に行くほど偏差値が低くなり、右に行くほど偏差が高くなります。
これには一定の法則があって真ん中を中心として約68.3%の人口が当てはまるエリアを±1σ(シグマ)、約95.4%の人口が当てはまるエリアを±2σ、約99.73%の人口が当てはまるエリアを±3σ、約99.9937%の人口が当てはまるエリアを±4σとして表示されます。
多くの人が±1σに当てはまり、ほとんどの人が±2σに当てはまり、大多数の人が±3σに当てはまり、ほぼみんな±4σに含まれるという感じですね。
これを価格に当てはめて作られたのがボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンドは移動平均線をもとに形成されていて、移動平均線の値を中央値、いわゆる偏差値50の位置として、そこより大きく価格がぶれて±1σに当たると約68.3%の確率でボリンジャーバンド内に戻るというような考え方が出来ます。
ボリンジャーバンドの使い方は?
よくある使い方として、ボリンジャーバンドの±1σをはみ出たら約68.3%の確率で戻るなら、ボリンジャーバンド±1σに当たったら逆張り。
うーん、それでだめなら±2σに当たったら逆張り!
いや、もう±3σなら負けないでしょう!逆張り・・・だけどトレードチャンスがない。
というような使い方をしている方がいます。
ボリンジャーバンドは標準偏差で出る±2σだと95.4%の確率でバンド内に戻るという根拠から逆張り指標として使われることがありますが、
これは考え方を変えれば、
そのσ(シグマ)までチャートが動くということはトレンドが強く出ている
と捉えることもできます。
なので、レンジ相場では勝てる可能性がありますが、トレンド相場では逆張りは全く機能しませんし、
トレンドが出ているところでトレードをしてこのやり方で負ける方も多くいます。
以下の相場の黄色丸のようなところがそうです。
ボリンジャーバンドの±2σを表示していますが、下の-2σに当たりながら下がっています。
これはバンドウォークという現象ですが、トレンドが出るとこうなってしまうので、逆張りでは完全に負けてしまいます。
それならトレンドが続くと想定して+2σに当たったときに買い、-2σに当たったときに売りはどうかというと、以下のようになります。
この図の黄色丸だと上の+2σに当たったので買いをすると逆行してやはり負けてしまいます。
もちろんトレードで勝率100%ということはありませんから、例のところで負けていてもトータルで勝てるならいいですが、ボリンジャーバンドだけの判断でトレードはなかなか難しいです。
ボリンジャーバンドはあくまで統計的なデータに基づいているだけで、これをもとに他の材料も加えて判断していくことが重要です。
スクイーズとエクスパンション
スクイーズ
スクイーズは絞る、押しつぶすという意味になります。
ボリンジャーバンドでスクイーズと言われる状態は両バンドの幅が狭まっていて、
相場が大きく動きづらい、レンジになっている可能性の時を言います。
しかし、相場というのはレンジになってからブレイクしてくると強く動き出し、
しっかり動いているとそのうち動きがなくなってくるという繰り返しで成り立っています。
つまりスクイーズしているということはそのうち相場が大きく動き出す前兆と考えることが出来ます。
エクスパンション
エクスパンションは拡大、発展、膨張などの意味になります。
スクイーズの状態と反対にボリンジャーバンドが広がっていることを意味していて、
相場に強いトレンドが出ているとこういう現象が起こります。
画像の黄色丸のような状態がそうですね。
トレンドがしっかり出てくると、両方のバンドが広がっていきます。
こうなると強ければトレンドが続きますが、いつそのトレンドが終わるかわからない状態になるので、
飛び乗りでのエントリーをしてしまうと反転を喰らうことがよくあります。
トレンドフォローで狙うところ
ボリンジャーバンドの使い方にもよりますが、上で書いた通り相場はスクイーズ→エクスパンション→スクイーズ・・・という動きを繰り返します。
エクスパンションしてしまったら、いつトレンドが終わるかわからないので、基本狙うべきところはスクイーズしている状態です。
スクイーズしている相場でトレンドラインなどが引けたりすると、それをブレイクしてエントリーすると相場にトレンドが出るところでエントリーが出来るのでメリットがあります。
例えばこんな相場のようにスクイーズしているレンジ相場でトレンドラインが引けると、ブレイクでエントリーするとトレンドが出るので、利益に繋がりやすいです。
そしてエクスパンションしてくるとトレンドが終わる時期が近いので決済を考えていくという感じです。
ボリンジャーバンドを基準にこのようなトレードの仕方があります。
またアップトレンド時にスクイーズしたところでボリンジャーバンドにタッチして買い
ダウントレンド時にスクイーズしたところでボリンジャーバンドにタッチして売り
も使えます。
例えばこちらの画像の赤丸のようなところですね。
この画像でしたらダウントレンドですので、上にタッチしてから売り検討という感じになります。
またトレードのご参考にしてください。
まとめ
スクイーズにもエクスパンションにもメリットとデメリットがあり、その特徴を理解しておくと次に相場がどうなっていきやすいのかが分かります。
その特徴を使って、相性のいいテクニカル指標やトレンドラインなどを組み合わせてトレードをすると利益に繋がりやすいトレードが出来ます。
ボリンジャーバンドだけで色々やろうとすると難しくなるので、ボリンジャーバンドを理解して自分に合った使い方を見つけましょう。
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美しい落ち葉の中の大樹根元にまたまた綺麗で可愛い緑の苔こんなに心休まり感動した写真は初めてですいろいろ教えている文がとても、読みやすく疲れずリラックスして勉強できます。今年の7月で80歳になり以前より色んな面で動作が緩慢になって居ます。メール配信楽しみです。
いつもわかりやすい解説ありがとうございます。
とても勉強になります。