FXのトレードもそうですが、投資やギャンブルなどに至るまで、資金を増やすというものに関しては資金管理が一番重要です。
この資金管理が出来ていない人は必ずどこかで資金を無くします。
なぜ資金管理が必要で、それが出来ていないと資金を無くしてしまうのか、そしてどうやったら最短で資金を増やすことが出来るのか、書いていきます。
詳細記事の前に応援クリックお願いします!^^
↓↓↓
にほんブログ村
スポンサーリンク
目次
資金管理とは何か?
資金管理の考え方
資金管理とは「リスクとどう向き合うか」ということになります。
トレードやギャンブルなど、お金を投下して見返りを得ようとする事のリスクとはお金を減らすことです。
世の中に必ず勝てる、資金を一時たりとも全く減らさずに増やす、勝率100%の手法というのは基本ありません。
リターンがあれば必ずリスクが付きまとうので、リスクを許容しながらリターンを得るためにどうするかということになりますが、このどうするかというのはテクニックの部分です。
勝率100%がないということはどこかでは必ず負けますし、ルールによっては勝率30%などと低いけどトータルで利益が出せることも十分あります。
トレードをして負けたときに資金を飛ばしてたら、いくら資金を投資しても何度でも資金を無くしてしまうのでルールが必ず必要です。
そこで必要になるのが、資金管理の推奨ルールの考え方は%(パーセント)です。
%(パーセント)で考える
例えば100万円の元手でジャンケンで勝ったら投資額が2倍、負けたら投資額を失うというルールだとします。
例えば10万円投資して勝ったら、元手が110万円になります。
最初のうちはそれでいいですが、それを繰り返して資金が増えていき、仮に1000万円になったとします。
そうした時にそれでも10万円を投資するのか?ということです。
1000万円でも10万円しか投資しなければ、資金の増えるスピードは圧倒的に遅くなりますよね。
では10%を投資すると決めるとどうなるか?
100万円で10万円の投資額は変わりませんが、1000万円になると投資額は100万円、1億円になると1000万円の投資額になります。
これが複利の力です。
資金が増えるにつれて投資額が上がるので、資金の増えるスピードがかなり早くなります。
そして素晴らしいのは資金が減るときも%(パーセント)だと威力を発揮します。
資金が減る時も%(パーセント)が効いてくる
定額の場合だと100万円で10万円投資すると、10回連続で負けたら資金がゼロになります。
これが10%だと100万円だと90万円になり、90万円で負けると81万円、81万円だと72万円という感じで、1円から投資できる場合だと100回やっても資金がゼロになることはありません。
資金が増えるときはスピードを早めてくれて、資金が減るときはスピードを遅くしてくれるので%(パーセント)の考え方はトレードでは絶対に必要な考え方です。
相対性理論で有名な科学者アインシュタインも、複利のことを「人類最大の発明」と最大限の評価をしています。
トレードでの実際の資金管理法
破産確率という面白い統計データがあるんですが、例えば勝率60%でリスクリワードが1:1(平均利益額と平均損失額が同じ)の時に、
・1取引で資金の40%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率100%
・1取引で資金の30%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率50%
・1取引で資金の20%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率10%
・1取引で資金の10%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率1%未満
・1取引で資金の5%を使ってトレードをし続けた場合は破産確率0%
というデータがあります。
上記とは別ですが、バルサラの破産確率についてはこちら
資金に対していくら投資したらということですが、実際のところこの考え方はトレードには不向きです。
なぜならトレードには損切りという概念があって、一般的なのは重要な高値や安値の外に損切り設定をするということですが、その損切り幅は一定幅ではなく状況によって異なります。
100万円のうち10万円投資しても、損切り設定の位置によっては8万円の損失の時もあれば、1万円の損失の時もあります。
こんな感じで損失額に振れ幅があるようでは適切なリスクの取り方とは言えません。
資金に対して何%の損失額で収めるか
という考え方が重要なので、資金に対していくら投資するかではありません。
まずは資金に対しての損失%を決めてから、いくら投資するか、どれくらいポジション量を保有するかが決まってきます。
資金管理はメンタルに直結する
資金管理はメンタルに直結します。
ある一定額の損失を喰らった時に取り戻そうと大きなリスクを取る行動をしたことってありませんか?
そうして負けた時に大きな損失となり、更にそれを取り戻そうと大きなリスクを取る。
・・・そうして資金が無くなっていく。
一般的に資金の30%のドローダウンを短期間で味わうと、メンタルが崩壊すると言われます。
メンタルが崩壊するとすべてのルールを守らなくなるので、トレードで勝つのは無理です。
まだ経験されたことがない方はわからないかもしれませんが、人間は欲望の塊です。
お金欲しさにトレードをして資金を失ったら、それを取り戻そうとするのは自然な行為で、それが悪循環を生んで資金を無くすんです。
なので、資金が大きく減らないよう資金管理をすることはかなり大事な作業です。
資金管理が守れない理由
かと言って資金管理をみんな守れるかというと、ほとんどの人が守れません。
それを実行するのはなかなかできないんですね。
その理由は何かというと、
トレードを始めた理由とも被りますが、
「トレードで大きく早く楽に資金を増やしたい」
というところです。
この気持ちがあるから、大きなリスクを取ったり、チャンスでもないところでトレードをしてしまったりするわけなんですよね。
それで段々ギャンブル傾向になって、しかもそれで勝とうものなら資金が大きく増えるので味をしめてリスクを大きく取ったままトレードをしてしまいます。
結局それでどこかで資金を大きく減らすという痛い目を見ますが、それを取り返そうとまた大きくリスクを取って泥沼へ・・・
となります。
これを改善する方法を2点紹介します。
トレードの狙いを考える
これはどういうことかというと、損小利大のトレードをしよう!
ということです。
何故かというと、損が小さいとリスクが低くてもリターンが大きくなるからです。
1%のリスクに対して5%のリターンを狙えるところなら、そこまで大きくリスクを取る必要がありません。
またそういうポイントは、これからトレンドが出るであろう所からエントリーするので、本当にちゃんとトレンドが出てくれるのか割と恐怖だったりします。
そのためそこまでリスクを取らない傾向になったりしますが、
反対にある程度トレンドが出たところから入ると、損失幅が大きいのにロットは大きいままエントリーしたりします。
しっかりトレンドが出ているので、まだここからトレンドが続くというイメージでエントリーをしてしまうんですよね。
そうすると負けた時に大きな損失になります。
なので損小利大になりやすいポイントでトレードをすることを意識してみてください。
リスクの取りすぎは資金を減らす
これについては以下のデータをご覧ください。
これは勝率60%固定の時に、勝ったら投資金が倍になる、負けたら投資金を失うというルールだった場合ですが、20%の資金をかけ続けるのが一番利益率が高いというのを表しています。
注目はその後、取るリスクを増やしても資金は増えません。
それどころか減っていきます。
以下のような図になります。
リスクを取れば取るほど、リスクを取ってない状態と同じになっていくということです。
トレードでは現実的に推し量れない部分がありますが、数字上のデータではこういう結果になります。
なのでリスクをかけすぎても資金が増えることはないので、あまりメリットがないということも言えますね。
ポジション量の計算方法
ポジション量はクロス円とドルストレート等によって違いますので、それぞれ書いていきます。
クロス円の場合
ドル円は本来ドルストレートですが、ここではクロス円に加えます。
投資金が100万円の場合で書いていきます。
1、まず1回のトレードの損失%を決めて損失許容額を出します。
資金×損失%=損失許容額
(例)100万円×3%=3万円
2、次に損切りまでの幅を出して、損失許容額を越えないだけのポジション量を決めます。
例えばドル円110.00でエントリーして損切りが109.70だった場合は損切幅が0.3円=30pipsです。
損失許容額÷損切り幅=ポジション量
(例)30000円÷0.3=100000通貨
ということで10万通貨保有できるという計算になります。
ドルストレートやその他の場合
ドルストレートやその他の円が絡まない通貨の場合ですが、例えばユーロドルを円換算でポジション量を計算する場合にドル円のレートで割る必要が出てきます。
これは損益がクロス円と異なるためです。
クロス円だと1万通貨保有したときの1pipの損益が100円と決まっていますが、ユーロドル(EUR/USD)だと/(スラッシュ)の右側のレートで損益が出てきます。
ドル円のレートが110円だったとすると、ユーロドル(EUR/USD)の1万通貨保有したときの1pipの損益は110円となります。
これがユーロポンド(EUR/GBP)となるとポンド円のレートになって、ポンド円が150円だとすると1万通貨保有したときの1pipの損益は150円になります。
ちょっと長くなりましたが、まずはクロス円の計算と同じく1まで計算をします。
2、次に損切りまでの幅を出して、損失許容額を越えないだけのポジション量を決めます。
例えばユーロドルで損切り幅30pips=0.3で、1ドル=110円=1.1とすると、
損失許容額÷(損切り幅×損益増減割合)=ポジション量
(例)30000円÷(0.3×1.1)=90909
となり、保有できない単位は切り捨てないと損失許容額をオーバーするので、90000通貨=9万通貨となります。
自動計算してくれるサイトやアプリの紹介
実際に計算するのはなかなか手間なので、根本はきっちり抑えたうえで、
以下のサイトやアプリを利用すると便利です。
PCで自動計算してくれるサイト
Risk Position Calculator
iPhoneで自動計算してくれるアプリ
lotsizecalculator
Androidで自動計算してくれるアプリ
Forex Calculators
ぜひ活用してください。
資金管理が守れないのはなぜか
ほとんどの人が余剰なポジションを取ってしまいます。
最初は守れていても上手く勝てるようになりだすとリスクを増してしまうんですね。
これは資金を増やすスピードを早めたい!!
という欲からそうしてしまうわけですが、それによって資金を減らすスピードも早めてしまいます。
資金を増やすのは器を大きくする必要があるので徐々にやっていかないと増えていきませんが、資金を減らすのは今の器でも出来ることなので簡単に減ります。
人間は生命維持のため本能的に変化を嫌うようにできているので、どんなに望んでいても簡単に変わることは出来ません。
そのため現状を維持しようとするので、資金を増やして変わろうとするより資金を減らすほうが現状維持に近いので早いんですね。
なので金持ちがどん底になっても、すぐに復活してまた金持ちに戻れるのは現状維持の機能が働くためです。
お金がない人ほど器が伴っていないうちからリスクを取るので、大幅に資金を減らしてメンタルも資金も復活するのに時間がかかってしまいます。
仮に上手くいって資金が増えても、一度増やした快感が残ってリスクを落とすことが出来なくなるので、99%資金を大きく減らします。
結局はじっくり器を大きくしながら資金を増やしていくしかないんです。
そのためには資金管理を守るのが最短の道になるんですね。
まとめ
資金管理を守ることが長い目で見て一番安全に早く資金を増やす道です。
積み木が途中で倒れないように並べて最後に倒すドミノ遊びと似ていて、完成するまで慎重に、息で積み木を倒さないようにするくらい注意を払って1個1個並べていきます。
それを早く完成させたいからといって雑に並べだすと、これまで並べた積み木が倒れてしまってまた最初からやらなければいけません。
トレードの資金管理もそれと同じで、無茶をすると一気に崩壊してしまいます。
またドミノと違って実際のお金がかかっているので、欲望に負けてリスクを取ってしまいがちです。
ただこの失敗はほとんどの人が通る道ですし、経験して痛みがわかるのは僕はいいことだと思っています。
かと言って、それを経験せよ!ということではないので、注意してリスクを取りすぎないようトレードをしていきましょう。
資金管理は全ての土台になります。
崩壊したら資金も失うことを忘れないでください。
- 投資は全部%で考えよう
- 欲望よりルールを優先したほうが資金が増える最短の道
- トレード技術より何より資金管理が一番大事
合わせて読んでおきたい記事
バルサラの破産確率について
トレード手法の1つを公開
超初心者の僕がトレードで勝てるようになった経緯
笹田先生の今迄の体験を読ませて頂きました。良い性格でおおらかなので頑張れたのですね。尊敬いたします。
私事で申し訳ございませんが、今さらFXをやるのは情けないと思います。自分達は年金でささやかながら生活できますが、息子が体を壊し仕事をやめ、今は非常勤勤務で介護の仕事をしておりますが、月12万の給料でローンを払い家族を養ってゆく事は出来ません。
ボーナスも退職金も有りません。親として元気なうちに助けてやりたいのですが、お金を稼ぐのは大変なことで甘くありませんですね。昨日先生から届きました、今日の相場開設を間違えて消してしまいましたが、読み終えてからなので良かったとは思いました。
実はiso日本総合審査協会からのメールが1日150通から200通の脅迫メールがパソコンに入ります。約束を破るのは許せないとか、そのお金がないとお医者さんに行かれないとか、家を差し押さえするとか、違約金300万円出せとかとても恐ろしい事をいってきます。
約束をした覚えもないし、名前も初めてききました。毎日毎日1ヶ月以上来ております。そのメールを削除するのに間違えて、今日の相場開設を消してしまいました。頭がパニック状態になっております。済みません。笹田先生には迷惑なメールですね。
LINE@に登録したいと思いますが設定が解りません済みません。